こんにちわ、パパナースのYugo(@yugo_10)です。
看護学生のみなさん、実習中のあるあるネタなんですけど毎回実習中や終わりの時間に学生同士でカンファレンスをすると思うんですが、テーマに困ったことないですか??
実習教員や実習指導者をやっていると、学生カンファレンスに参加する機会が多いんですけど、最初の1~2日目はテーマが出てくるんですけど、回数を重ねることにネタが尽きてしまうことが良くあります。
リーダーが「なにか取り上げたいテーマありますか??」
一同「無言……」
このお通夜のようなシーンを何度見てきたか(笑)
それぞれ困っていることがあっても言い出せないとか、どういうテーマで提案すればいいのかわからないとか、引っ込み思案なメンバーが多くて話し合いが進まない等、カンファレンスがお通夜モードになる理由は様々です。
カンファレンスはそもそも、その場で起きている問題や疑問に対して話し合いをするものなので、現場で考えて欲しいんですが、議題がないときの空気が最悪になるのでいくつか例を紹介します。
カンファレンスの方法はこちら☞【看護実習攻略】盛り上がる実習カンファレンスの方法を紹介
患者紹介
カンファレンスとしては、まったく面白みはないですが、初日のカンファレンスは定番のこのテーマで良いと思います。
メンバーが全員の受け持ちを把握する意味でも患者紹介で情報共有する必要はあります。
このテーマの目的としては
①今後のカンファレンスの時などに、他の学生の受け持ち患者の情報を共有をする。
➁受け持ちの学生にこういう情報もいるんじゃないかとアドバイスをする。
患者の情報を共有することは看護師の仕事をしていても大事になります。自分の受け持ち以外の患者に関わることもあるので、ある程度はどんな疾患で入院しているのか情報を共有します。
例えば、他の領域の実習で受け持ったことのある疾患の学生からのアドバイスも聞けます。
「どういった情報が必要になる」とか「こんなところに注意した方がいい」といったアドバイスをもらってもいいでしょう。
疑問や悩み、困っていること
一般的なカンファレンスは、これです。
看護過程の展開や患者の目標、または必要なケア等を取り上げていいと思います。
学生の中にはそこは個人が考えてくるところだから…とテーマにしづらいと考える人も多いと思います。しかし、看護師はチーム医療ですので、実際に一人で勝手に看護問題を立案することはありません。
なので、学生のうちからみんなで意見を出し合って、一人の患者の看護問題を考えることはむしろ良いことなのです。
指導者側としても、このテーマで盛り上がることができるのがベストな気がします。
ただ、疾患についての事前学習を行っているのが受け持ち学生だけだったりしますので、病態や症状についての悩みは解決しない場合が多いです。とくに専門知識を要する場合は盛り上がらないです。
なので、学生同士で共通項のある話題にすることをおすすめします。
例えば、
・構音障害や難聴のある患者とのコミュニケーションが難しい
・拘縮の強い清拭が難しい
・患者が気難しくてバイタルを取らせてもらえない
・自立してて介入できるケアがない
清拭やバイタルみたいなケアも大抵の人はやっているので、話をしやすいです。
あとは受け持ちに多い疾患であれば、話しは弾むかも知れません。
学んだことの共有
このテーマはなかなか難しいですが、ハマると盛り上がります。
その病棟で見れるあるテーマをあげ、学校で学んだことと、実際で病棟で見たことをなどを比べながら、みんなで共有するのです。
実習指導者をしていると、学生に受け持たせてもいい疾患って限られてくるんですよね。状態が安定していたり、比較的多い疾患の患者を選定したりします。
なので、滅多に受け持たないような疾患を受け持った場合、ほかのメンバーに共有するのは全体の学びに繋がります。
一人の学生さんが一人しか見れないのでは勿体無いので、少なくともその病棟にいるメンバーでは共有しましょう。
例えば、糖尿病の病棟だったなら、テーマを教育などに絞れば、
Aさんはまだ理解が浅くて食事を再現ができていない、インスリンの自己注射もできない
Bさんは自分で料理したりして、管理できています。インスリンの自己注射もできます
このように、同じ疾患でも患者によって違いがあることで、何がどう違うのか、どうすればAさんはBさんのようにできるようになるのか??を話し合ったも良いですね。
疾患や治療法がバラバラであってもみんなが体験できる一般的なケアとかでも可能だと思います。
いずれにしても、他の学生の発表に興味を持って意見を考えておきましょう。
看護の方向性
実習も中盤になると実習のなかの重要な目標に、看護問題を立てるがあります。
ここは実習の山場で実習で一番苦労するところです。
そのため中間なり最終なりでカンファレンステーマにするのが、この「看護の方向性」になります。
そもそも情報を集める段階で、何が問題になりそうかを考えておくことが大切です。
この患者にとって「こういった問題」がありそうだから、このような方向性でいきたいと思っている。
そこに、みんなの意見を聞いて妥当かどうか、ほかにアドバイスがあればそれを取り入れていくのもいいと思います。
患者を受け持ち以外の学生が客観的に見ることで新しい問題点が出てくるかもしれません。
まとめ
テーマの例題を紹介しましたが、本来は自分たちで考えられるのが一番いいです。
テーマに対して議題を上げる、それに対して質問や意見を言い合う。これが理想的なカンファレンスの姿なのでただ感想を発表していくだけのカンファレンスだけは避けてください。
何より、重要なのはメンバー全員が参加することです。端から順番に意見を言っていくより、ワイワイと雑談レベルで意見を言い合う。これが一番いい答えが得られます。
なので、本来は教員や指導者抜きで学生同士だけでカンファレンスをした方がお互いリラックスして意見を言い合えると思います。
リーダーはカンファレンスが始まるまでにメンバーのみんなにテーマにしたい事を募ってからテーマを決めるといいカンファレンスに繋がると思います。
良いカンファレンスが行えるためにも、この記事が参考になってくれれば幸いです。
実習頑張ってください。