こんにちわ、パパナースのYugo(@yugo_10)です。
今回はインド株への投資方法は?おすすめのETFや証券会社を徹底解説!
2023年4月19日に、国連はインドの人口が中国を抜いて世界最多となり、今年半ばには中国の人口を290万人上回るとするデータを公表しました。
国連人口基金(UNFPA)の「世界人口の現状報告:2023年」の人口統計データによると、インドの人口は推定で14億2860万人、中国は14億2570万人。
第3位は米国の3億4000万人。このデータは、23年2月時点で入手可能な情報に基づいているという。
中国とインドを合わせた人口は世界全体の80億4500万人(推計値)の3分の1以上を占める。ただ中国は昨年、人口が60年ぶりに減少に転じた。
また、インド政府の統計によると、11年以降の年間の人口増加率は平均1.2%で、その前の10年間の1.7%から低下した。
新興国の中でも、インドは人口の多さや成長率の高さから特に注目されている国です
そんなインドへ投資する場合は、気軽に分散投資ができ、経費率の安いETFを使って投資することをおすすめします。
この記事では、インド株へ投資するメリットやおすすめの銘柄について分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたもインド株への投資を始めることが出来ますよ。
もくじ
インドの特徴
そもそもインドってどんな国なの?
インド株について紹介する前に、まずはインドの特徴について理解を深めましょう。

GDP成長率が高い
GDPとは国内総生産のことで、GDPの値が大きいと国の経済が発展・成長していることの裏付けとなります。
インドの2021年の実質GDPは8.7%で、新型コロナウイルスの影響を受けていない2019年を上回りました。ちなみに日本の2021年の実質GDPは2.2%であり、インドのGDP成長率の高さが分かります。
2027年にはインドは日本のGDPを抜き、世界第三位になると予想されています。
人口が多い
今回の国連の発表にあった通り、インドは実質世界最多の人口を誇ります。
では人口が多くなると、どうなるのか?
人口が多いと、その分だけさまざまなモノの需要が生み出されます。
日本の人口が1億人、インドの人口が14億人だとして、単純計算でもインドは日本の14倍もの市場があるということです。
国内で大きな市場が開かれていることで、安定した経済活動ができ、それをチャンスだととらえる外資の企業も入り込みやすくなります。
また、今後も国が成長していくことが確約されていますので、企業などの未来に投資する人も多く、さらなる経済成長が望めるのです。
株式市場が好調
インドは経済の発展とともに、株式市場も好調に推移しています。
インドの代表的な株価指数であるSENSEXのここ10年間の株価チャートを見てみると、右肩上がりで推移しているのが分かります。
コロナショック時には大きく下落し、SENSEXの株価40,000から26,000台へと低迷しました。
ただ、アメリカ株が順調に推移していることなどから株価はコロナショック時から2倍以上に回復・成長しました。
アメリカにはインド系の成功者が多い
Adobe、IBMのCEOもインド系なら、Microsoftのサティア・ナデラCEO、Googleのスンダー・ピチャイCEO、Twitterのパラグ・アグラワル次期CEOもインド系です。
米IT業界、シリコンバレーでインド系エグゼクティブの活躍が目立つようになってきました。

競争とカオスに揉まれて育っている
良いのか悪いのか、インドは生まれた瞬間から競争社会が始まります。
これだけ多くの国民が入試から就職まで、インフラもキャパも十分にない環境で“特訓”される国は世界的にも珍しい。
この競争とカオスが頭の柔らかい問題解決型人間を生む土壌らしいです。家庭より仕事を優先するのも、アメリカのオーバーワーク気味な企業風土に合っていると言えるでしょう。
近年、インドでは子育て支援が充実しており、義務教育無償化などで教育がしっかりしているのも影響していると言えます。
強いコミュニティ
アメリカのインド系移民400万人のうち約100万人はエンジニアや科学者です。
まず医師や博士が来て、次の波がエンジニア。アメリカに渡れるのは「カースト最上層、修士号取得者、高度技能ワーカー」という3つのふるい落としを経た「選ばれし民」であり、互いの交流、助け合いも盛んなのだといいます。
学ぶ姿勢
マイクロソフトのナデラCEOはそれまで社内を支配していた「know-it-all(なんでも知っている)」という全知全能の世界観を、「lean-it-all(なんでも学べ)」という姿勢に置き換えることで風通しを良くしました。
重役会議で声を荒らげたり、怒りを露わにするのはプロフェッショナルではないという考えを明確に示すとともに、自身もメールや発言で怒りをぶちまけることは決してしません。
こうして社長室で灰皿や椅子が飛ぶこともなくなり、社員が気持ちよく働ける環境作りに励むトップの下、マイクロソフトの評価額はCEO就任時の5000億ドルから2.5兆ドルに躍進。世界の頂点に復活を果たしました。
英語力
忘れちゃならないのが高い語学力。
競争&カオス、在米エリート人脈、謙虚さ、学ぶ姿勢だけで出世できるなら、中国系エリートだって負けちゃいないのに、なぜか中国系は上に行きにくい。
これは中国とアメリカが険悪という政治的背景もあるかもしれませんが、やっぱり英語力大きいです。
もともと、インドはイギリスの植民地であったことからヒンディー語と並び英語が国の公用語として使われています。

インド株に投資するならETFがおすすめ
インド株に投資するなら、ETFを使って投資することをおすすめします。
ETFとは、上場投資信託(Exchange Traded Fundの略)と言います。
インドの株をすべて分析して投資を実行するのは、なかなか難しいですよね。
個別株と投資信託の良いとこどりなのがETFです。
ETFであれば数多くの銘柄(企業)を含んでいるため、1つのETFに投資したとしても複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。
インドETFに投資するメリット
ここからはインドETFに投資するメリットについてご紹介します。
今後の値上がりが期待できる
最初にご紹介したように、インドは人口が増えて実質GDP成長率も高いことから、更なる経済発展が見込めます。
経済が成長しているということは、インドを投資対象と考えたときに今後株価がどんどん上がっていくことが期待できるため、非常に魅力的なものとなります。
インドの主要指数であるSENSEXの2013年~2022年の価格変動を表すチャートを見ると高騰と暴落を繰り返しつつも、長期的に見ると上昇傾向が見られます。
分散投資ができる
投資をする上で大事なことは、分散投資を行い、リスクを最小限に抑えることです。
現在、個人投資家に人気のある米国株や馴染みのある日本株へ投資する人は多くても、インド株まで分散して投資を行っている人は少数派でしょう。
インド株へ投資するには、何十社もの決算状況や市場状況について確認する必要があると考えているかもしれませんが、ETFを使って投資すればその必要はありません。
仮にETFに含まれている数百社のうち1社の株価が低迷しても、ほかの銘柄にも分散投資しているため、株価が大きく下がってしまうリスクが減り、安心して資産運用できます。
インドETFのおすすめ銘柄
iシェアーズ S&P BSEセンセックス・インディアETF
株価 | 32.76 |
純資産総額 | 81,808,529ドル |
運用コスト (年率・税込) | 0.64% |
ベンチマーク | S&P BSE SENSEX |
取扱証券会社 | SBI証券・楽天証券など |
本ETFは、大手資産運用会社であるブラックロック社が運用しており、SENSEX指数をベンチマークとしています。
SENSEX指数はインドを代表する株価指数で、インドのボンベイ証券取引所に上場している主要30社で構成されています。
資産構成は以下の通りです。
セクター | 保有比率 |
---|---|
金融 | 42.39% |
情報技術 | 14.82% |
エネルギー | 11.87% |
生活必需品 | 9.59% |
一般消費財・サービス | 6.20% |
素材 | 4.45% |
資本財・サービス | 3.94% |
通信 | 2.75% |
ヘルスケア | 2.35% |
公共事業 | 1.60% |
その分、配当落ちで基準価額が下がる心配もないため、長期の資産形成に向いているETFだといえるでしょう。
NEXT FUNDSインド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)
株価 | 258.5円 |
純資産総額 | 224.2億円 |
信託報酬 (年率・税込) | 1.045% |
ベンチマーク | Nifty 50 指数(円換算) |
取扱証券会社 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券など |
Nifty50とは、インド証券取引所(ナショナル)に上場している50社で構成されている指数です。
タタ財閥の自動車メーカー「タタ・モーターズ」やインドの商業銀行「アクシス銀行」などが組み入れられています。
Nifty50はSENSEX指数と並んでインドの経済状況を示す代表的な株価指数であるため、インド国内企業に幅広く投資したいという方に向いているファンドといえるでしょう。
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL)
株価 | 40.34 USD |
純資産総額 | 5,296万USD |
運用コスト (年率・税込) | 1.17% |
ベンチマーク | MSCIインディア指数 |
取扱証券会社 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券など |
INDLはMSCIインディア指数の2倍の値動きを目指すレバレッジ型のETFです。
レバレッジを効かせることで少ない資金でも大きなリターンが狙えますが、リスクも大きくなるため、十分な資金管理が求められます。
インドETFに投資するデメリット・注意点
インドETFに投資する際にはメリットがあればデメリットもあるのが投資の世界です
情報収集がしにくい
米国株や日本株と比べて、インドのマーケットに関する情報はあまり流れてきません。
注目している投資家が少ないため、話題に上がりにくく、情報収集がしにくいのです。
情報収集ができないと投資するのも難しいよね…
正確な情報をタイムリーに掴もうとしたら、インド現地のニュースサイト・新聞等で情報収集を行う必要があるでしょう。
また、時差の関係でやや確認は遅れるものの、各証券会社が不定期にアップしている情報をこまめにチェックするのもおすすめです。
Twitterでもインド株に関する情報を配信しているアカウントがありますが、Twitterの情報は真実とは限らないので、正しい情報であるかどうかを確認するようにしましょう。
新興国特有のカントリーリスクがある
新興国に投資する場合、日本にはない「カントリーリスク」について理解する必要があります。
カントリーリスクってどんなものがあるの?
インドでは、情勢不安であったり災害が起こったりする可能性があります。
インフラ整備が未発達な地域で災害が起こると、経済活動が止まり、投資している企業にも悪影響が出ることもあります。
インド株を利用して投資する場合は、日本では起こりにくい想定外のリスクが起きる可能性があることを理解しておきましょう。
まとめ
新興国の中でも、インドは人口の多さや成長率の高さから特に注目されている国です。
最後に、もっとも重要なポイントを3つまとめます。
- インドはGDPの成長率が高い
- 人口も中国に次いで多く、今後の経済発展が見込める
- インド株へ投資するときはETFを使った投資がおすすめ
投資の基本は分散投資を行うことです。
「米国や日本などの先進国には結構投資しているけど、インドなどの新興国にも投資して資産形成はしたい!」と思う方にもおすすめできるため、この機会にぜひインドETFへの投資を始めてみてください。
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