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【看護師国家試験対策】4つのSTEPで国試対策

看護学生関連
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看護師国家試験をこれから受ける看護学生に送る国試対策必勝法。

この記事では、まず最初に国試対策とは何なのか? どう進めればよいのか?

この疑問を解決するために、4つのステップに分けてご紹介していきたいと思います。

ただ簡単に国試対策と言っても、教科書を端から端まで覚えることではありません。いろんな参考書や問題集を買ってひたすらに勉強することでもありません。

では、どうするのか??

国試対策をもう始めている人も、これから急いで始める人も合格にグッと近付く内容となっているので、ぜひぜひ最後まで一読ください。

きっと、勉強方法で悩んでる方の助けになると思います。

STEP1.国試の全体像を知る

もし、みなさんが旅行に行くこと計画するとしたら、まず最初に何を考えますか?

ほとんどの人は「まず行先を決めて、どんな観光スポットがあるか」を調べるのではないでしょうか。

実は、国試対策でも同じです。

まずは国試の出題傾向を知ることがとても重要となるのです。

今まで111回の国家試験で出題傾向の統計データがある程度まとめられています。毎回のように出題される分野となかなか出題されない分野があるのです。

どうせ勉強するなら、出題される傾向の大きい分野を集中的に勉強した方が効率がいいと思いませんか?

そこで過去の看護師国試(101~110回)で出題された分野を、よくでる順に並べたランキングをにまとめました。

よくでる分野ランキング(必修)

順位 分野 出題割合 配点
1 基礎看護学 26.4% 13.2
2 健康支援と社会保障制度 20.7% 10.4
3 基礎医学 8.5% 4.3
4 成人看護学総論 6.5% 3.3
5 小児看護学 3.8% 1.9
6 循環器疾患 3.5% 1.7
7 老年看護学 3.5% 1.7
8 脳・神経疾患 3.3% 1.6
9 内分泌・代謝疾患 2.9% 1.5
10 消化器疾患 2.5% 1.3
11 腎・泌尿器疾患 2.4% 1.2
12 母性看護学 2.4% 1.2
13 呼吸器疾患 2.0% 1.0
14 看護の統合と実践 2.0% 1.0
15 肝・胆・膵疾患 1.6% 0.8
16 血液・造血器疾患 1.5% 0.7
17 精神看護学 1.3% 0.6
18 感染症 1.1% 0.5
19 在学看護論 1.1% 0.5
20 運動器疾患 0.7% 0.4
21 歯・口腔疾患 0.7% 0.4
22 女性生殖器疾患 0.5% 0.3
23 免疫・アレルギー疾患・膠原病 0.4% 0.2
24 眼疾患 0.4% 0.2
25 耳鼻咽喉疾患 0.2% 0.1
26 皮膚疾患 0.2% 0.1

よくでる分野ランキング(一般・状況設定問題)

順位 分野 出題割合 配点
1 母性看護学 8.9% 22.3
2 精神看護学 8.7% 21.7
3 基礎看護学 8.5% 21.2
4 健康支援と社会保障制度 8.0% 20.1
5 成人看護学総論 7.1% 17.9
6 小児看護学 6.9% 17.4
7 在宅看護論 6.4% 16.0
8 脳・神経疾患 5.6% 14.1
9 老年看護学 4.5% 11.2
10 看護の統合と実践 4.0% 10.0
11 呼吸器疾患 3.9% 9.8
12 内分泌・代謝疾患 3.6% 9.1
13 循環器疾患 3.1% 7.6
14 消化器疾患 2.8% 7.1
15 腎・泌尿器疾患 2.8% 7.0
16 運動器疾患 2.7% 6.7
17 基礎医学 2.6% 6.5
18 女性生殖器疾患 2.0% 5.0
19 肝・胆・膵疾患 1.6% 3.5
20 耳鼻咽喉疾患 1.6% 3.9
21 血液・造血器疾患 1.5% 3.8
22 感染症 1.0% 2.5
23 免疫・アレルギー疾患・膠原病 0.9% 2.2
24 眼疾患 0.7% 1.9
25 皮膚疾患 0.4% 1.0
26 歯・口腔疾患 0.2% 0.5

青い部分とオレンジの部分で出題傾向にかなりの差があることがわかります。
青い部分の分野は過去にほとんど出題されていないのです。

反対にオレンジの部分は毎年のように出題され、その範囲も多いです。

なので、オレンジの部分をまずは重点的に勉強をするのが最も効率がいいことがわかりますね。

看護師国家試験には分野によって配点に大きな偏りがある

STEP2.満点を取る必要はない

頻出分野がわかったら、次に知っておく必要があるのが合格ラインです。

看護師国試の合格ラインは前の記事でもお伝えしたように必修40点(50点満点)一般/状況設定問題160点前後(250点満点、相対評価のため変動する)とされています。

必修は必ず40点以上取る必要があるのに対して、一般/状況設定問題では受験者全体の上位何パーセントを合格とするかがその年によって違うので、何点必要なのかはわかりません。

ただ、160点以上取れていれば、まわりの受験者がよっぽど高得点を取っていない限り合格圏内だと思って間違いないと思います。

看護師国家試験は満点を目指す試験ではなく、合格点をとれればよいということです。

看護師国試では必修40点、一般・状況160点前後の合格点をとれればよい。

では、次に合格ラインに達するための効率的な学習とはどのようなを紹介します。

STEP3.優先順位を意識した得点につながる勉強法

合格ラインに達するために重要なこと、それは学習する分野に優先順位をつけることです。

優先順位が高い分野とは出題されやすい分野です。
当たり前のことではありますが、とても重要な考え方です。

出題されにくい分野をいくら勉強していても時間の無駄になります。

看護学生にとって、国試までの時間は有限ですので効率よく大切に使っていきましょう。

ではここで、さきほどの表から必修問題、一般/状況設定問題それぞれのよくでるランキングのTOP5を抜粋して見てみます。

必修問題配点TOP5

  • 第1位 基礎看護学
  • 第2位 健康支援と社会保障制度
  • 第3位 基礎医学
  • 第4位 成人看護学総論
  • 第5位 小児看護学

一般/状況設定問題配点TOP5

  • 第1位 母性看護学
  • 第2位 精神看護学
  • 第3位 基礎看護学
  • 第4位 健康支援と社会保障制度
  • 第5位 成人看護学総論

必修問題では33.1点(合格点40点)、一般・状況設定問題では103.2点(合格点170点程度)の点数をそれぞれこの5分野だけで稼げることがわかります。

これだけの配点があるということは、厚生労働省が求める看護師像として最低限、身に付いていて欲しい知識であるということです。合格のためには必ず押さえておかなければならない分野と言えます。

苦手だからといって、配点の少ない分野に多くの時間をかけてしまい、配点の多い分野の対策に手が回らなくならないように気をつけましょう。

看護師国家試験の対策は、出題されやすい分野から手を付ける

STEP4.正答率70%以上の問題は必ず仕留める

では、出題されやすい分野は隅から隅まで勉強したほうがいいのでしょうか?
STEP.2でもお伝えしましたが、「看護師国試は、高得点をとる必要はない」のです。

実は、看護師国試では正答率が70%以上の問題を正解すれば、合格点に達することが分かっています。

つまり、難しい問題まで正解することよりも、簡単な問題を絶対落とさないことが重要になります。

出題されやすい分野の中でも正答率が70%以上の問題というのは受験生のほとんどが正解する問題です。つまり簡単なのです。

こういうところでイージーミスをして躓いてしまうと、必修問題ではそれだけで命取りになりかねません。

言い換えれば配点の少ない分野でも、正答率70%以上の問題は最低限押さえておく必要があると言えますね。

多くの人が解ける、正答率70%以上の問題を落とさない

東京アカデミーが毎年出版しているこちらの問題集は正答率70%以上の問題を集めているので、この問題集がスラスラ解けるようになれば、かなり合格に近づけると思います。

まとめ

国試対策がなんとなくつかめてきたでしょうか?

ここまでの内容をまとめると、看護師国試に最短で合格するためには

①国試の全体像を把握する
②完璧を目指す必要はない
③頻出している分野を優先する
④正答率70%以上の問題を必ず解けるようにしておく

この4つのSTEPを意識して勉強することだと言えますね。

次回の記事「よくでる分野 TOP3とその対策」では、分野ごとに国試に頻出している内容を分析します。

こちらも読んで、国試対策を万全にしていきましょう。

関連サイト

30歳過ぎて看護師を志した社会人ナースマン。
1000床規模の基幹病院内ICUで働き始め、看護学校の教員を経て現役復帰。看護学生の実習指導も務める。
社会人時代と比べて「ここが変だよ看護師さん」ってことが多々あり、そんな日常をこのブログで綴ってみたいと思います。
歳も歳なのでFIRE目指して、お金のことも色々勉強中。3児のパパ。

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