主婦・社会人からでも憧れの看護師を目指せます。
女性の社会進出が進み、主婦や社会人から看護師を目指す女性が増えています。
その背景の一つに安定して収入を稼げることが挙げられます。
また、クリニックや外来看護師、検診専門に行う看護師など時間に合わせた柔軟な働き方が出来る職場が多く、シングルマザーや共働きでも、残業が少なかったり時短で帰れたりと女性の多い職業ゆえに女性に対する理解がとても広いのが要因だと思います。
自分も全く別の職種から看護師になった異色の経歴をもっています。
そんな自分の経験を踏まえて、今回は主婦や社会人から看護師を目指す方法を紹介します。
- どうやったらなれる?
- 費用はどのくらいかかる?
- 社会人でも大丈夫?
これから看護師になろうかなと考えている方の疑問や不安をひとつずつ解説していきます。
もくじ
看護師に転職するメリット
1.収入が安定する
なによりもこれが一番のメリットだと思います。
看護師は常に求人がありますし、安定した収入が約束されています。
また、国家資格の専門職なので、一般の職業より高めの月給を望めます。
2.働きやすい環境
看護師が働く場所は病棟だけではありません。健康診断を行う部門やクリニック、学校や保育園・介護施設・企業などなど。必要とされる環境はたくさんあります。
自分が働きたい時間や条件に合わせて仕事を探せるのものメリットです。
家庭の事情で夜勤が出来なくても、働ける場所はたくさんあるので安心です。
3.再就職しやすい
看護師は、場所や職種にとらわれずに働くことができる、どこでも必要とされる資格です。
そして一度資格を取得したら、安定して仕事に就ける職業でもあります。
妊娠・出産・介護などで仕事を辞めても再就職しやすいという点は、女性に人気が高い理由の一つです。
社会人が看護師になるのは遅くない?
1.年齢制限がない
一番気になるのがこれだと思います。
高卒の教育課程を修了していれば誰でも国家試験を受験することができます。看護師の資格取得に年齢制限はありません。
自分も30代半ばで看護学校に入学しています。国家資格を受けた時にはアラフォーでした…。
看護学校を卒業したあとの就職にも不利になることはなく、希望通りの病院に就職することができました。
看護学校に入学する30歳以上の学生は10年前よりも約3倍以上に増えています。
看護師は再就職に有利な職種なので、ご家族の転勤や妊娠・出産で仕事を辞める機会がある女性が積極的に取得しています。
なので、今からでも遅いということはありません。
2.厚生労働省や各都道府県が就職をサポート
政府も社会人経験者の看護師育成を進めており、ハローワークがナースセンターと連携して、就職を積極的に支援しています。
ナースセンターは厚生労働省や各都道府県から指定を受けて運営いる組織で、職業の紹介や、相談員を中心としたきめ細やかな就業相談の他、様々な理由で一時的に仕事から離れて復職に不安がある人の、再就業支援研修を無料で行っています。
ナースセンターは以下のようなサポートを積極的に行っています。
- ハローワークとナースセンターでの求人の共有
- 看護師資格についての相談
- 看護師の再就職の支援
また、厚生労働省は地域医療を支える医療機関における人材確保を促進するために、
医師・看護師・の求人情報サイト「医療のお仕事 Key-Net」を開設し、看護師をはじめとする医療従事者の就職と医療機関の人材確保をバックアップしています。
詳しくは、医師・看護師・医療人材の求人情報サイト「医療のお仕事 Key-Net」について(厚生労働省HP)をご確認ください。
ポイント
社会人が看護師になるには?
いよいよ本題です。ここからは看護師になる方法を紹介していきます。
看護師には大きく分けて正看護師と准看護師があります。
看護師として働くには、どちらかの資格が必要となります。
3.正看護師と准看護師 何が違う?
正看護師
正看護師になるには、看護専門学校や看護短期大学に進学し国家資格を取得します。
ほとんどの学校が昼間部のため日中の仕事との両立は難しく、会社を辞めて進学する必要があります。
通う期間は専門学校であれば3年間、大学なら4年間です。
また、准看護師資格を持った人が正看護師の資格を取るために進学する場合は2年間となります。
学校によっては夜間定時制で3年間のところもあり、日中仕事をしながら夕方から授業を受けるといった形態でカリキュラムを組んでいる学校もあります。
入学するには入試を受けなければならず、高卒程度の内容となっています。卒業してから時間が経っていると、数学の問題などは苦戦します…(笑)書店で問題集も売っているので、参考にしてみて下さい。
また、社会人枠を設けている学校も多く、受験科目を少なくし受験しやすくしている所もあります。
准看護師
准看護師は、各都道府県知事発行の免許を取得します。
ちなみにこちらは国家資格ではありません。
准看護学校で2年間(夜間定時制の場合は3年)勉強し、卒業すれば受験資格を得られます。
准看護学校はほとんどの場合、定時制のため社会人の方が働きながらでも卒業まで通学が可能です。
中学校卒の資格で准看護学校を受験できますので、最終学歴が中学卒の方でも看護師を目指すことができます。准看護学校の入試も中学卒業程度の内容となっています。
卒業してから10年以上経ってると、忘れている内容がほとんどなので勉強しないと落ちます(笑)
僕も最初に准看護学校を受験したとき、全く勉強せずに受験したら落ちました…
正看護師とは法的に扱いに違いがあり、求人数や給与、昇進などの面から見ると正看護師の方が有利といえます。(実際、看護ケアなどに制限はないので仕事内容で違いはないですけど…)
また、定時制だからといって准看護学校の学費の方が安いわけではないため、看護専門学校へ進学した方が学費が安く済むこともあります。
僕のように准看護学校から正看護師を取得しようとすると、学費が2倍かかります…
月日も4年間かかるので、正看護師を目指すのであれば、最初から看護専門学校へ挑戦することを勧めます。
ちなみに、どちらの学校も受験する際には願書を提出するのですが高校の卒業証明書が必要になります。地元から離れてたりすると母校まで取りに行かないといけなかったりします。(学校によっては取り寄せてもらえるかも)僕も15年以上ぶりに母校を訪れました。
なので、もし受験を考えているのであれば書類は早めに用意しておいた方がいいです。
正看護師と准看護師の比較
正看護師 | 准看護師 | |
主な進学先 | 看護専門学校・短大・大学 | 准看護学校 |
卒業までの期間 | 3年 | 2年 (夜間定時制の場合は3年) |
課程 | 全日制 | 定時制 |
メリット | ・3年間で正看護師の資格取得が可能 ・社会人が増えてきている |
・定時制のため働きながらでも通学できる ・大半が社会人か主婦 |
デメリット | ・全日制で3年間朝から夕方まで授業がある →働きながら通うのは負担が大きい |
・正看護師になるには通常4年かかる ・准看護学校は少なくなってきている |
看護師になるのに必要な費用はいくら必要?
看護学校は奨学金や給付金制度が充実
看護学校といっても、公立大学や私立大学、専門学校にも公立の専門学校から病院や医師会の管轄する専門学校まで様々な学校があります。当然、学費も変わってきます。
初年度に学校に支払う金額は、専門学校(私立)の平均が約110万円、私立大学看護学科の平均が約186万円となります。
初年度だけみても、専門学校、大学ともに、かなりの費用が掛かる事が分かります。総額で考えると、専門学校は約250~300万、私立大学は約500~700万円かかります。
正直言って安くはないですが、看護学校は奨学金や給付金制度が充実しており、経済的な負担をかなり軽減することができます。
看護学校の学費は、大きく分けると入学金、授業料、実習費、設備費の4つになります。その他、教科書や参考書代などの費用も年間8万円程度かかります。
【看護学校の学費】
・入学金(初年度のみ)
・授業料(専門・短大:3年間、大学:4年間)
・実習費(専門・短大:3年間、大学:4年間)
・設備費(専門・短大:3年間、大学:4年間)
利用できる奨学金は3種類
- 日本学生支援機構による奨学金
- 都道府県や市町村による奨学金
- 各病院による奨学金
学力等の審査があり、看護学校だけでなく全ての学生に適用されます。ハードルは高めです。
2と3は看護学生のみに給付されます。卒業後の就職先が限られる場合があります。
3は俗に言う『御礼奉公』という制度です。通学中は学費を払わない代わりに卒業後に系列の病院で働くことが条件で入職後は毎月の給料から奨学金分が天引きされます。
大体、返済するのに3年間かかるため、4年目以降に御礼奉公から解放された看護師達は他の病院に転職するパターンが多いです。
通学中はバイトくらいしかできないため、経済的負担を軽くした方が精神的に楽になります。
なので、奨学金制度を活用することをオススメします。
社会人から看護師になる方法 まとめ
以上のように、メリットたくさんの看護師資格は、いつ取得しても「遅すぎる」ことはありません。
アラサーだった僕にでもなれたんです(笑) 誰でも挑戦できます。
安定した生活、やりがいのある仕事は、あなたの努力で手に入れられます!
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