新人のうちに看護師を辞めてしまうことには大きなデメリットもあることをお伝えしました。
それでも転職を決断した方が良いケースはあります。
先輩が怖くて続けられない、教育がしっかりされない、病棟が忙しすぎる、希望の科じゃなかった…
こんな悩みは新人看護師なら誰しもが抱えていると思います。
なんとか頑張って続けてきたものの、精神的に病んでしまってどうしても続けられないと思う人、まともな精神状態ではないのに仕事を続けてしまいインシデントを起こしてしまった等、無理して仕事を続けてもマイナスでしかない場合もあると思います。
僕も新人時代は怖い先輩ばっかりでいつも怒られ注意され、続けていけるのかと毎日思っていました。そんな自分の体験も踏まえて、「看護師を辞めるべきかどうか」の判断基準をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
大切なのは、辞めるべきか、もう少し頑張ってみるべきかの判断を誤らないこと
辞めた方がいい場合

ではまず、辞めたほうがいいかもしれないという場合を考えてみましょう。
看護師を辞めた方がいい場合に共通しているのは、本人の力では解決できない問題を抱えているということ。
次のような場合は、看護師を辞めることを検討してみましょう。
- 心身の健康に支障をきたしている
- いじめやパワハラ、セクハラなどを受けている
- 勤務条件・待遇が労働基準法に違反している
たとえば、いじめやパワハラなどの問題は本人に落ち度がなく、努力で解決できないケースが多いです。
どう頑張っても何も解決しませんし、このまま続けても精神的に病んでしまうおそれが多いです。
同様に、労働基準法に違反した過酷な労働を強いられている場合も、本人には何の責任もありません。
人手不足などが理由で過酷な環境が慢性的に続いている病院では、何らかの改善を訴えても聞き流されたり、無視されることも多いです。
自分の経験上、このような環境では全くと言っていいほど自身の成長には繋がりません。
また、他のスタッフも向上心がなかったり、環境の変化を望まないで惰性で仕事をしてる人が多かったりしますので、職場環境を改善したりしても、働き方改革等という言葉には程遠いと思います。
そのため、自分で解決できない場合は、無理をして仕事を続けるよりも、次の職場を探して再スタートを切ることを考えた方がよいでしょう。
辞めない方がいい場合

抱えている問題が、自分の努力や時間で解決する可能性がある場合は、辞めない方が良いです。
以下のような場合は、すぐに看護師を辞めずにあと少しだけ頑張ってみることをおすすめします。
- 看護師に向いていないのでは…と感じている
- 看護師として将来の夢や目標が見えない
- 業務のプレッシャーに耐えられない
- 業務についていけないと悩んでいる
上のケースは、本人の努力や経験の蓄積によって悩みが解決していくものも多いです。
今は仕事が上手くできず「向いていないのでは…」と思っていても、仕事を続けているうちに上手くできるようになることもあります。
最初は出来なくて当然です、深く悩まず成功するまでチャレンジすればいいと思います。
成功体験の積み重ねで人は成長していくのです。
自分の能力不足が悩みの原因であるなら、「新人のうちは仕方がない」と割りきって、もう少し頑張ってみるのも一つの方法です。
また、同期と比べてしまって自分のほうが出来てないと悲観してしまうこともあると思います。
人は人、自分は自分なので気にしなくて大勝負です。夜勤に入れるタイミングも人によりけりですし、先輩たちの評価も人それぞれなので、自分のペースで頑張れば良いと思います。
まとめ
これらの判断基準はあくまでも一般的な目安です。
まずは、具体的な悩みを現在の職場に相談し、解決してもらえるか確認することも大切です。
相談した上で解決されない場合には、転職を検討しましょう。
それでも、続けられそうにないと思う方は次の記事を参考にしてみてください。
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