大学病院に勤めているけどそろそろ辞めたい…
辞めた後の働き方について知りたいなぁ
大学病院に勤めている看護師であれば、誰もが一度は考える転職の二文字。
看護師業界は転職が多い業界としても有名です。それは、看護師免許という国家資格が有能だからです。
大学病院は一般の病院と違って、医師や研修医が主体になることが多いです。採決やルート確保も看護師が手を出せない等、病院によっては看護技術が身につかない病院もあります。
せっかく看護師免許を取ったのだから、様々な経験を積み看護技術を向上させたいですよね?
今回は、看護師を辞めたいと思っているけど踏み切れないあなたへ。
- 大学病院の看護師を辞めたいと思う理由
- 大学病院の看護師を辞められない本音
- 大学病院の看護師を辞めた方が良い理由
- 大学病院を辞めたあとの働き方
これらについて細かく紹介していきます。
この記事を見れば、大学病院の看護師を辞めて転職した方がよい場合なのかがわかり、看護師転職活動の参考にもなると思います。
ぜひ、今後の看護師生活を過ごすか考える上で役に立つので読んでみてください。
もくじ
大学病院の看護師が辞めたいと思う理由
大学病院の看護師が辞めたいと思う理由について紹介していきます。
大学病院勤めの看護師ならではの理由もあります。
理由1:看護技術が身につかない
大学病院の看護師ならではの辞めたい理由のひとつとして、「看護技術が身につかない」というのがあります。
はっきり言って、これが一番の理由になってくると思います。
大学病院で看護技術が身につかない理由
・看護技術取得までに時間がかかる
・高度医療のため、一般的な看護技術を行わない病院がある
看護技術取得までに時間がかかる理由について、経験も踏まえて説明します。
大学病院ではルート確保の技術を取得するのに2~3年かかります。技術を取得するまでと言うより、看護師が行える医療行為に制限が多いです。
点滴のミキシングすら研修医が行うなんて大学病院もありました。
病院によっては様々な看護技術を取得するまでに、筆記試験や実務試験をクリアして初めて実施することができるという謎の制度まであったりします。
通常、看護師資格を取得していれば実施してもよい技術であり、他の病院では入職して約半年ほどで取得できる看護技術になっています。
また大学病院では、専門的な医療機関であり一つひとつの病棟の専門性がとても高いです。
そのため、様々な看護技術を網羅するというより、特化した看護技術のみ日常的に使用する場合が多いです。
大学病院にて看護技術を取得するメリットとは、「確実な看護技術を身に付ける」があるため、一概には言えませんが、不安になって辞めていく看護師もいるのが現状です。
大学病院から中途で入職してくる人はほとんど看護技術が伴っていないことが多いです。
理由2:仕事量が多すぎる
大学病院の看護師を辞めたい理由2つ目は、「仕事量が多すぎる」です。
大学病院の看護師の仕事量が多くなってしまう理由
・緊急入院が多い(急性期病院であるため)
・急変する患者がいる
・委員会や係など看護業務以外の業務
・定期的に行われる勉強会の準備
・求められる看護の水準が高い
このあたり一般の病院と大学病院では違いはないですが、緊急入院や急変の患者対応をすると通常の看護業務が後回しになってしまうことが多く、定時で帰れないという場合もあります。
一番の違いと言えば、大学病院は教育機関であるため、勉強会などが多く開催されることです。
勉強会の準備に時間がかかるため、通常の勤務以外でも仕事を抱えることになります。
もちろん、どこの病院でも看護師不足であるため、必然的に看護師の仕事量は多くなりがちですが、大学病院では特に多いと考えられます。
理由3:生活リズムの不順による体調不良
大学病院の看護師を辞めたい理由3つ目は、「生活リズムの不順による体調不良」です。
大学病院の病床数はとても多く、基本的に病棟配属の看護師ばかりです。
3交代制の病院も多く、病棟配属ともなれば夜勤と準夜勤務をすることになるため生活リズムが不順になります。その結果、体調を崩してしまうという看護師も多数います。
大学病院と一般病院では明らかに大学病院の看護師の方が体調を崩して休職する人は多いです。
頑張って体調を整える努力をしても、シフト制の仕事であるため生活リズムを掴むことは難しいですよね。さらに、大学病院の看護師は多忙というのもあり生活を疎かにしてしまう場合もあります。
自分自身の健康を守れないことも辞めたくなる理由の1つになります。
理由4:人間関係がうまくいかない
大学病院の看護師を辞めたい理由4つ目は、「人間関係がうまくいかない」です。
看護師の人間関係がうまくいかないということをよく聞きます。
看護師という仕事は、命に関わる仕事であり、常に緊張感を求められます。それが急性期病院ともなればなおさらです。
これらの状況から、ストレスがたまりやすい環境であると考えられ、ストレスの発散方法として悪口を言ってしまったり、自分の行為を正当化する傾向があります。
その結果、人間関係が悪化した環境になってしまいます。
大学病院の看護師を辞めたいけど辞められない本音とは?
大学病院を辞めたいけど辞められない本音とはなんでしょうか?
表面的な理由についても紹介してきましたが、大学病院の看護師ならではといった本音もあります。
大学病院を辞められない理由
・プライドが邪魔をしている
・他の看護師から辞めることに後ろ指刺される
・高収入と安定感がある
・一旦大学病院を辞めると再度大学病院へは就職しにくい
・看護師として即戦力になれない
大学病院へ就職する人は、向上心が強くキャリアを意識している人が多いです。
そのため、大学病院の看護師というキャリアを捨てることはプライドが許せないと思う場合もあるのではないでしょうか?
また、大学病院はストレスフルな環境であり人手不足の病棟も多いため、辞めたいと思っている看護師が多数いる状況です。
その中で、転職をするといったことは他の看護師から後ろ指を刺される場合も考えることができます。
他人の目を気にして辞めることができないといった声もよく聞く話です。
そのため、他の病院に転職しようと思っても条件的に超えるものがなかなかなく、転職に踏み出せないといった本音もあるでしょう。
大学病院の看護師を今すぐ辞めた方が良い場合とは?
転職を考えているが、現在も大学病院の看護師として働いている方も多いですよね。
自分が大学病院を本当に辞めても良いのか悩むと思いますが、今すぐ大学病院の看護師を辞めたほうが良い場合もあります。
大学病院を辞めた方がいい場合
・体調を崩している
・精神的につらい
・パワハラにあっている
・常に転職のことを考えている
これらの状況は、自分一人で解決することができない状況ばかりです。
大学病院に勤めている人で結婚もせずにキャリアを求めている人たちを見ると、今考えるとそれも幸せならいいのですが、自分自身キャリアを追い求めて人としての幸せがないのは嫌だと思ってしまいます。
看護師として、大学病院で働き続けなくても幸せに働ける方法はたくさんあります。
無理せず、辞められるよう行動してみてください。
大学病院を辞めたあとの働き方
大学病院を辞めた時に知っておきたかった働き方について紹介していきます。
大学病院を辞めても、「民間病院」か「クリニック」の選択肢しかないと思っていませんか??
実は、看護師の資格を活かした働き方はその他にもたくさんあります。
この先の記事では看護師の様々な働き方とそれぞれの魅力についても紹介していきます。
ぜひ、大学病院を辞めた後の働き方の参考にしてみてください。
働き方1:看護師ライター
1つ目の働き方は、「看護師ライター」です。
看護師ライターの魅力は、「好きな時間に好きな場所で仕事ができる」ということです。
具体的な仕事内容は、媒体に掲載される記事を書く仕事で、看護師で培った専門的知識を元に記事を執筆していきます。
看護師の資格を持っているからこそ執筆できる内容もたくさんあるためおすすめです。
経歴や経験が3年以上必要としているメディアもあります。
しかし、実務経験3年未満でも看護師ライターとして働いてる人もいますので問題ありません。
働き方2:応援ナース
2つ目の働き方は、「応援ナース」です。
「ナースパワー」という転職サイトで募集しています、広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか?応援ナースの魅力は「高収入・短期間」という部分です。
具体的な働き方は、募集している病院に短期間派遣として勤務します。
3ヵ月〜半年といった募集が多く、派遣会社を通して病院と契約します。
月収は40万以上が多く(夜勤込み)、通常の正社員より高収入であることがポイントです。
また、赴任手当なども出るところが多く、知らない土地に短期間住めるというのも応援ナースならではの働き方になります。
応援ナースは、即戦力として必要とされていることが多く、覚えることや新しい環境に馴染むことが苦手な人は、難しい働き方かもしれません。
働き方3:ツアーナース
3つ目の働き方は、「ツアーナース」です。
ツアーナースの魅力は「旅行の添乗をしながら様々な土地へいくことができる」という部分です。
具体的な働き方としては、学校行事である修学旅行へ同行したり、高齢者の多くいる旅行に同行し、健康管理を行うことです。
看護の対象者が病院での患者とは異なり、健康な方と一緒にいることが多い仕事になります。
ツアーナースは、医師の指示に従って看護を行う病院の看護師とは異なり、一人で判断することが求められます。
豊富な知識と経験が求められる仕事であるのが実情です。
「MCナースネット」ではツアーナースの募集を行っており、登録することで求人紹介をしてもらうことができます。
働き方4:産業看護師
4つ目の働き方は、「産業看護師」です。
産業看護師の魅力は「労働条件がよく、ワークライフバランスが取りやすい」という部分です。
具体的な産業看護師としての働き方は、
産業看護師の働き方
・企業の医務室、健康管理室での看護、保健業務
・治験関連企業での治験コーディネーターや臨床開発モニター
・医療機器メーカーでのクリニカルコーディネーター
・健康相談を扱うコールセンターでの電話対応
といったものがあります。
産業看護師は基本的に実務経験が必要であることが多いです。
また実際は、看護師全体の1%未満しかおらず人気な働き方であるため、産業看護師になるまでが難しい現状です。
まとめ
この記事では、大学病院の看護師を辞めたい人向けに辞めたい理由や本音、今すぐ辞めておいた方が良い場合などについて紹介してきました。
また、転職する際に知っておきたかった働き方についても、今後の看護師生活の参考になったのではないでしょうか?
大学病院の看護師は、勤めているだけで、続けているだけですごいことです。
自分の気持ちや体を大切にしながら、今後の看護師としての働き方も考えてみてください。
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