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【看護学生】臨地実習の攻略方法教えます!~基礎看護学編~ 

看護学生関連
看護学生関連
学生A
学生A

ついに初めての実習だ… 基礎看護学実習って何?
初めからいきなり受け持ち患者とか出来たりするの?
憂鬱だぁ~~~💦

学生B
学生B

実習で患者さんとコミュニケーションとれるか心配だな…
どんな患者さんの担当になるの??

これから実習に行く方、または現在実習中でうまく患者さんと関われない方、どういう実習目標を立てたらいいのかわからない方…などなど。看護学生にとって、実習というのは本当に大きな試練です。

不安と緊張、記録と寝不足。

看護実習は看護学生にとって避けては通れない、というより学生は実習の為に学校に行っているといっても過言ではありません。

そんな、看護実習の苦難を少しで緩和できるようにするためのポイントをいくつかまとめました。
このブログを読んで、患者さんと関わる喜びや楽しみを是非味わって頂きたいです。

今回は看護実習の導入部分。基礎看護学実習についてお話していきます。

基礎看護学実習って何?

基礎看護学実習とはなんぞや???

これはもう本当に基礎の基礎です。
基礎看護学実習はⅠとⅡに別れており、Ⅰで病院の仕組みや看護について、主に見学という形で学び、Ⅱでは実際に患者を受け持ち、対象患者に合った看護過程を展開していきます。

実習全体を通して、看護の対象となる患者に対し、個別性に合った看護や、チーム医療・病院の仕組みについて学んでいきます。

基礎看護学実習はいわばその導入部分!

自分は准看護学校と看護学校に通ったので、基礎看護実習は2回受けたことになります(笑)
内容はどっちも変わりませんでした。病院とは、看護とはっていう導入部分からスタートします。

まずは自分が基礎看護学実習で学んだこと・取り組んだことについて紹介していきます。

実習までの準備

実習予定の病院について調べる

これは教員からパンフレットのようなものを配られると思います。
他にも今はHPを持っている病院がほとんどなのでインターネットで病院の特徴・看護師の1日の仕事の流れ・建物の構造などの情報を調べて、分からない所やもっと知りたい所は、質問できるように、メモしておきましょう。

ただ、ホームページで確認できるのは、あくまで患者さんへ向けた内容が主になります。
病院理念や院長の挨拶なども読み込み、この病院のこの部分はどうなっているの???と思うことをぜひ実習指導者や教員に積極的に聞いてみると、実習に対する姿勢を評価され印象爆上がりです♪

はっきり言って、実習指導者や教員に気に入られることが実習攻略に向けて最も近道です。
逆に気に入られないと、毎回記録や発言に対しても厳しくツッコまれます。
それが原因で実習が苦痛になって病んでしまい、途中でドロップアウトしてしまう学生はかなり多いので、楽しく実習を乗り切りたいのなら気に入られることです。

実習先の病院までの交通手段の確認

遅刻は社会人として最もNGな行動です。
実習開始時間は普段の学校よりも朝が早く、寮での一人暮らしの学生にはツライですがここはなんとか気合で起きて頑張りましょう。

集合時間から逆算して、電車なのかバスなのか、徒歩で何分かかるのかなど、当日困らないように必ず確認しておきましょう。

実習初日から遅刻…、これは印象最悪です。

体調管理

これは年間通して言えることですが、実習は精神面・体調面共に支障をきたしやすいです。

朝はいつもより早く起き、慣れない場所で、慣れない事をする。そして帰宅後もレポートで寝る時間が遅くなってしまいます。

看護学実習の怖いところは、どんな理由があっても、実習を休んだり、レポートの提出が出来ない時は、容赦なく切り捨てられます。

レポートが高得点でも実習時間が足りないと再実習になります。

また、遅刻や休みが多すぎて途中で実習中止になった学生も実際にいました。
なので体調管理はとても大切です。

基礎看護学実習Ⅰ

まずは基礎看護学実習Ⅰです。

どんなことをするの??

基礎看護学実習Ⅰでは、シャドーと言って看護師の後ろに付き、ひたすら影のようについて回り、見学をします。看護師の一日の仕事の流れや患者さんとの接し方なんかを学びます。
出来ることはバイタルサイン測定くらいです。

数日間しかないので、病院や看護師の仕事の雰囲気を肌で感じる期間ですね。
看護学生は、看護師さんが行っているケアをよく観察し、メモを取り、質問をする。

あとは学んだことをレポートとしてまとめて提出するだけになります。

基礎看護実習Ⅰで学べること

病院の仕組みや、構造、他職種との関わりについて実際に現場を見て学ぶことが出来ます。

初めてスタッフ目線で見た病院は、1人の患者に対してこんなにも多くの職種のスタッフが関わりをもち、そしてそれを情報共有する間にいるのが看護師なのだと感じました。

だからこそ、病気の病態・治療・薬剤・リハビリ・退院支援と、入院から退院までの連鎖が大事で色んな分野の知識も必要なのだと改めて感じることが出来ると思います。

また、看護師が患者さんにケアや援助を行う様子を実際に見学し、演習では分からない現場の実際の様子を知ることが出来ます。

基礎看護学実習Ⅱ

続いて基礎看護実習Ⅱについて。

どんなことをするの???

基礎看護Ⅰから少しだけ進みます。
ここでは実際に1人の患者さんを受け持ち、看護過程を展開していきます。

看護過程とは、受け持った患者さんが今抱えている看護問題を明確にどのような看護介入を行っていけば、その問題が解決できるかということを考えていきます。


バイタルサイン測定に加えて、足浴や洗髪・入浴介助・清拭などの清潔援助、実際にリハビリスタッフが行っているリハビリを見学し、学生でも出来ることを提案しリハビリに参加させてもらいます。
歩行練習やベッド上のROMなど患者さんに必要なケアや援助にたくさん関わることが出来ます。

看護記録も本格的な形式になり、病態関連図作成・看護問題の抽出・看護計画の立案と評価・日々の経過記録と盛りだくさんです。

初めてたくさんの看護記録を書くのは、本当にしんどくてツライです。

最初の2~3日は患者さんとコミュニケーションを通じて情報取集を行い、患者さんが病院生活や退院したあとのことでどんな不安や悩みを抱えているか?を理解していきます。

どの領域の実習もここが一番しんどいです。

コミュニケーションが上手く取れない患者さんに当たった場合、情報収集すらまともにできません。あとは話すのが苦手な患者さんも結構います。

休みたいのに学生がずっとそばにいるので休めず、イライラしてしまう患者さんなんかもいて、途中で患者さんが替わるなんてこともありました。

自分からすれば、学生が付く事は事前に患者さんにお話しして了承を貰ってるのに、もう少し協力しておくれって思います…。
まぁ、あくまで患者さんが主体なのでこればっかりは無理強いもできないんですけどね。

こういうときは待機室で記録を書くなどして時間を有効に使いましょう。

自分もコミュニケーションが上手くいかない患者さんに当たった時があって、挨拶とバイタル測定以外は患者さんの元にいかないって時がありました。

教員や指導者さんには事情を説明しておけば、サボっているとは思われないと思います(笑)

正直いうと、最初の関連図作成や情報整理・計画の立案が終わると、その後は少し睡眠時間が確保できるようになります。

あとは計画を立てた看護ケアを実践し、その結果を毎日SOAPで記録するだけです。

なので、最初が一番辛いです。でもその後は少しだけど楽になれます!
患者さんが途中で変更しない限りですが…(笑)

基礎看護実習Ⅱで学べること

自分で考えた看護過程を、実際に患者さんに当てはめて展開していく難しさと楽しさが学べます。

同じ疾患の患者さんでも、その人の性格や人生・周囲の環境は全然違います。同じ看護をしていては十分な援助もケアもできません。

看護には身体面、経済面、精神面といった3側面から患者さんを理解することが必要になります。
ただ話すだけではなく、コミュニケーションを通じて患者さんの不安や悩みを聞いて看護に結び付けなければなりません。

日々変化していく患者さんの容態や、思いを察知してアセスメントするのは本当に難しいです。
でも、授業と違って目の前に実際に対象となる患者さんがいて、日々自分のケアや援助に対する反応が返ってくる事は本当に楽しいです!

もちろん、自分が思っていた反応が無い場合もあります。頭の中でシミュレーションした動きが出来ないこともあります。

そんなときは、しっかり振り返りを行い、何が足りなかったのかを考え次のケアに繋げていければいいと思います。

自分は基礎看護学実習Ⅱで初めて看護の楽しさに触れました。

ただ、もう一回実習やれって言われたら全力で断りますが(笑)

事前学習

患者情報の整理

実習開始前に患者さんの簡単な情報を頂きます。

ただ、年齢と性別に既往症や現疾患程度の情報しかありません。あとは自分で収集します。疾患についての病態生理、治療や予後などのレポートと飲んでる薬がわかれば薬を事前に調べるなどは必要になります。

この情報の整理をしておく事で、実習初日で得たい情報が把握できます。実習で特に時間のかかる事の1つである情報収集をスムーズに行う事が出来るのは、後から本当に助かります。

観察項目の一覧表作成

看護過程を展開していくにあたり、特に重要視されるのが個別性です。

検査数値の見方、疾患で上下する特異的数値の把握、観察項目の一覧を作っておくと実際どこを見なければいけないか抜けがなくなります。

とくに実習指導者さんは、この疾患なら最低限ココとココは見ておいて欲しいっていう部分が必ずあります。
例えば、脳疾患なら神経学的所見はどうなのかとか。外科のオペ後の患者なら、ドレーンの性状や創部の観察、疼痛の程度なんかは外せません。もちろんそれ以外にも見なければいけないことはたくさんありますが…。

逆を言えば、オペ後の患者のバイタルサイン測定してきて、熱がすごい上がってます!とか尿量がとても減ってます!ってアワアワするとかはNGなのです。

観察しなければならない部分とその根拠。そこはしっかり言えるようにしておきましょう。

参考書の選別

「病気が見える」シリーズ等の参考書や実際に学校で使っている教科書がオススメです。
他にも検査数値や薬辞典、許可されているのであれば電子辞書なんかもあると便利です。

昼休みや実習に控え室で振り返りをする時、スキマ時間や看護師さん待ちの時間に見るなど、時間はあるので何にも持たないでいくのはNGです。

たくさん持っていっても重たいので、当日持っていく本を実習のグループメンバーで分担する方法が最もオススメです。
グループメンバー同士が仲良くないとダメですけど…(笑)

実習のアドバイス

報・連・相は看護師としてもっとも大事なこと

実習中は学生の立場です。

例え准看護師の資格を持っていて、実際に何年間も看護業務を行っている人もいると思いますが、実習中はあくまで学生として扱われます。

自分の勝手な判断で患者さまの対応をするのはNGです。

自分を守るという意味でも、しつこいと思われても、嫌な顔をされても、看護師さんや教員に報告・連絡・相談をこまめに行ってください。

これは学生だけでなく、実際に入職したあとも大事なことです。
看護師はチーム医療です、必ずチーム全体で患者さんを把握できるようにしなければなりません。

コミュニケーション

個別性のある看護を提供する為には、患者さんとのコミュニケーションから情報収集することになります。これがなにより重要です。

実習中に患者さんとコミュニケーションや会話をする時に自分が気を付けたことは以下になります。

①あくまで患者さんが主体。
自分が情報を知りたいからと無理強いしたり、話したくなさそうなことまで聞いたりしない。

②知りたいことをメモしておいて簡潔に話す。
患者さんは入院している病人だと言うことを理解しましょう。ダラダラと長時間話すのではなく、聞きたいことを明瞭簡潔にして、短時間で情報を収集しましょう。

③病室は患者さんのテリトリー。
患者さんにとっては病室は自分の部屋みたいなもんです。ベッド柵にもたれかかったり、足を組んで座ったり、ベッドサイドの椅子に勝手に座るなどの失礼な行動はやめましょう

④どんな時も傾聴する。
基本的には傾聴姿勢です。適度に相手の目を見て頷いたり、笑顔を見せることで、患者さんに興味がある事をアピールしましょう。

まとめ

基礎看護学実習は看護学生にとって初めての実習ですね!

不安と緊張で胃がキリキリしながら実習に行っていたことを、鮮明に覚えています(笑)

今回は話した内容は、実習にこれから行く学生はもちろん、実習中や実習後の学んだ事レポートを書く時にも参考書して頂けたらうれしいです。

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30歳過ぎて看護師を志した社会人ナースマン。
1000床規模の基幹病院内ICUで働き始め、看護学校の教員を経て現役復帰。看護学生の実習指導も務める。
社会人時代と比べて「ここが変だよ看護師さん」ってことが多々あり、そんな日常をこのブログで綴ってみたいと思います。
歳も歳なのでFIRE目指して、お金のことも色々勉強中。3児のパパ。

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