COVID-19のニュース
ニュースで比較的若い方がCOVID-19陽性になり自宅療養中に亡くなるケースが増えてます。
報道内容を聞いていて、アレ?って思いませんか?
30代や40代で亡くなった方々でよく『基礎疾患無し』って報道されますよね。
なぜ、30~40代の比較的若い方達は『基礎疾患無し』と報道されるのはなぜなのか…
多くは自分が病気だと知らない、自覚がないケースがほとんど
肺炎のため呼吸状態が悪くて即入院が必要という人のほかに、『基礎疾患』が悪くなって多臓器不全を起こして危ないという人も出てきています。『基礎疾患』で問題なのは、一番が糖尿病。
『基礎疾患』のない若い人が重症化したという報道をよく見ますが、実は『基礎疾患がないのではなくて見つかっていないだけ』だと個人的には思います。
高齢者なら例えば「高血圧」「糖尿病」「透析」「慢性心不全」という感じで、大抵何らかの『基礎疾患』を抱えてる方が多いです。しかし、高齢の方と違って30~40歳代で健康診断を受けていない方もいて、本人も糖尿病だと知らない。食事が取れなくて意識が朦朧としているなかで救急搬送されて、いざ入院後に検査をしてみると隠れ糖尿病が悪化した状態でしたというパターンは多いです。
ほかにも指摘を受けていないだけで実は高血圧でしたとか、脂質異常症・高尿酸血症などもリスクファクターとなり得ます。『基礎疾患』というのは、病院で検査を行い医師から診断を受け治療を開始して初めて「疾患」として扱われます。
なので、健康診断で要検査などの指摘を受けたけど、病院には行っていない人がほとんどなわけです。
『基礎疾患なし』と保健所に伝わると、入院順位は一気に下がります。酸素飽和度が保たれていれば、間違いなく入院は後回しにされてしまいます。普段から糖尿病と気付かずに普通に生活していて、たまたまコロナに感染し状態が一気に悪くなり亡くなったというケースが出てきています。
または入院後に重症化してICUに運ばれてきて、人工呼吸器を使うといったケースもあります。
若い方の場合、そこが一番難しいと思います。第5波は感染者数が多い割には死亡者が少ないですが、中高年の患者さんが特に多い印象です。失われなくてもいい命が失われているのは、とてもまずい事態だと感じました。
普段から健康診断を受けて異常ありと指摘された場合は早めに診察を受ける事をオススメします。
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